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薬液注入工とは、地盤である地中に薬液(固化剤)を注入して、地盤への透水性を減少させ、地盤に強度をあたえる地盤改良工法です。薬液とは、土粒子の隙間に浸透固化するもので、任意に固化時間を調整できる材料で行われます。
薬液注入工法は、地盤の透水性の減少そして、地盤の強度を増加できることから、地下管路工事などの土木建築工事の掘削等の安全を図る補助工法として用いられます。
薬液注入工事自体は施工自体もコンパクトにできるので工期も短くコストパフォーマンスにも優れています。
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薬液注入工法は現場での施工時に施工機械自体が非常にコンパクトで、狭い場所でも施工が可能なため現場を選びません。しかも大げさな掘削作業ではないため工期も短期間ですむため結局大幅なコスト削減が望めます。
薬液注入工法とは、固化剤を土中に一定の速度で注入することで地盤改良を行う方法です。
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◆ 代表的な施工例別の薬液注入工事の効果 |
工 法 |
条 件 |
2重管
ストレーナ工法
(単相方式) |
粘土
(シルト) |
地盤強化の効果が得られます |
砂 |
均質な止水効果は得られません |
レキ |
一般に改良効果は不均質となります |
互層 |
均質な地盤改良は困難です |
2重管
ストレーナ工法
(複相方式) |
粘土
(シルト) |
地盤強化の効果が得られます |
砂 |
良好な浸透固結による改良効果が得られます |
レキ |
良好な浸透固結による改良効果が得られます |
互層 |
改良効果が得られます |
2重管
ダブルパッカー
注入工法 |
粘土
(シルト) |
地盤強化の効果が得られます |
砂 |
改良効果が得られます |
レキ |
改良効果が得られます |
互層 |
改良効果を得ることができます |
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@ |
A |
B |
C |
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薬液注入工法の代表格でもある二重管ストレーナー工法(複相式)を例にとって工法の一例をご紹介します。
@先ず所定の深度まで削孔します。
A削孔が完了すれば次に注入管周囲のシールと粗詰め注入を瞬結性薬液にて行います。
B同じように中結性薬液、緩結性薬液を目的深度に浸透注入させます。
C徐々に深度を上げながらAからBの手順を繰り返します。 これで1箇所完了です。
このように大規模掘削を行いませんので、簡易に施工が可能です。 |
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薬液注入工法には、大きく二重管ストレーナー工法と二重管ダブルバッカー工法があります。 |
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■二重管ストレーナー工法(単相式) |
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■二重管ストレーナー工法(複相式) |
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■二重管ダブルパッカー工法 |
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地盤改良工事の中でも薬液注入工法では地下水への影響や近隣河川への影響に対して細心の注意をもって施工に取り組んでいます。注水液や浸透薬剤を土中に浸透固化させる工法ですので、当然現場を取ります環境への配慮を怠らず取り組んでおります。
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